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川面 澄; 小沢 国夫; 藤本 文範*; 寺沢 倫孝*
Phys.Lett.,A, 60(4), p.327 - 329, 1977/04
原研2MV Van de Graff加速器を用いて0.25~2.0MeVのH,He,N,Ne,Arイオン衝撃によるBe及びBeOからのX線発揮スペクトルを結晶分光器を用いて調べた。 得られた結果は次のようになる。(1)BeからのK X線は108.5eV,K,X線(K殻の二重電離)は146.1eVでありHFSによる計算結果とほぼより一致を示す。(2)Be原子のK殻電離機構は軽イオンの場合には直接のクーロン相互作用によって、重イオンの場合には電子昇位モデルによって説明される。(3)BeOの場合には化学結合効果によって低エネルギー側へシフトし、Be-K及びKX線は、それぞれ104.6eV及び143.3eVとなる。エネルギーシフトは各々-4.1eV及び-3.8eVである。(4)それぞれの主線から約11.5eV高エネルギー側にKL及びKLX線が現われる。これは重イオンによる外殻電子の多重電離と電子昇位に基づく内殻電子の電離の増加を通して起こる。そしてこの遷移による電子はO原子の価電子から生じていることがエネルギー準位の計算から示される。
川面 澄; 小沢 国夫; 藤本 文範*; 寺沢 倫孝*
Phys.Lett.,A, 64(3), p.282 - 284, 1977/03
原研2-MV VdGを用いて、H及びHeイオン励起によるBe,B及びO原子の二重K殻電離によるHypersatellite X線スペクトルをBragg型の結晶分光器を用いて測定した。得られた電離断面積の比б(He)/б(H)は入射イオンの核電荷Zの4乗に比例することが見出された。これはбのZ依存性に関するはじめての観測結果であり、クーロン力による電離を仮定した二体衝突近似(BEA)の結果と一致していることがわかる。
川面 澄
Rev.Phys.Chem.Jpn., 47(2), p.53 - 68, 1977/02
H(0.3-1.8MeV),He(0.25-2.0MeV),N(0.3-1.1MeV)及びAr(0.3-1.8MeV)イオン衝撃によるBe,B及びO原子の単一及び二重K殻電離断面積はBraggスペクトロメータを用いて測定した。単一のK殻電離断面積については、軽イオンの場合にはクーロン励起によるBEAと良い一致をする一方重イオンの場合には電子昇位模型によって説明される。軽イオン衝撃の二重K殻電離断面積がE/U=1で最大になりかつ、Z依存性を示すことを初めて観測した。
川面 澄
Rev.Phys.Chem.Jpn., 47(2), p.69 - 79, 1977/02
H(0.3-1.8MeV),He(0.25-2.0MeV),N(0.3-1.1Mev),Ne(0.3-0.85Mev)及びAr(0.3-1.8MeV)イオン衝撃によって、Be及びBeOのBe KX線B及びBNのB KX線及び酸化物のO KX線スペクトルとCr,Mn,Fe及びCoのL X線スペクトルを高分解能のBraggスペクトロメータで測定した。Kの主、衛星及び超衛星線やその遷移エネルギーは化学結合や入射イオンによって大きい影響を受ける。特に重イオンで励起された場合にこの効果は著しい。更に、K及びLX線の多重内殻電離効果は入射イオンの核電荷に大きく依存することが示された。
川面 澄; 小沢 国夫; 藤本 文範*; 寺沢 倫孝*
Phys.Lett.,A, 58(7), p.446 - 448, 1976/07
原研の2MV VdGを用いて、陽子、ヘリウム、窒素、アルゴン等の荷電粒子をLiO、BeO、BO、MgO、AlO、SiOの酸化物ターゲットに照射し、発生したX線をBragg型の結晶分光器で測定した。KX線以外にKL、K、KL等の多重電離によるX線を観測した。 クーロン励起による電離機構が支配している領域において、K殻の二重電離の断面積がZ依存性からはずれることが見出された。